雑記帳

新聞紙で遊ぼう


 今日のブナンも絵の具遊び。濡らした画用紙に絵の具を垂らして、にじんでいく様子を、「あっ!大きくなった!」とか「ほら、動いてるよ」と、見つめる。まるで、絵の具の模様が生きているかのように感じてるようだった。まさこちゃんやみさちゃんは「魔法の水を塗って、魔法玉(絵の具)を溶かして・・・」とおしゃべりをしながら、楽しそうにお絵かきをしていた。

 金曜クラスは、今日は男の子たちは外に出て写生。アトリエの中に残ったダウン症のもえちゃんと自閉症のくみちゃんは小麦粉粘土遊び。ケーキ屋さんになるのが夢のもえちゃんは大喜び。気分はすっかりケーキやさん。作ったケーキを「どうぞ、召し上がれ」と勧めてくれる。一方くみちゃんは、水クラスの作った小麦粉粘土も使って、巨大饅頭を作る。そして、その中にビーダマやら、容器やら、いろんなものを埋め込んでいくのだ。外から見るとただの饅頭なのに、中にはいろんなものが詰まっている、という作品はくみちゃんのお得意パターンなのだが、たくさんの可能性を秘め、自閉するくみちゃんそのもののようで、不思議な気がする。写真は穴を開け中身の1部が見えるようにしたもの。


 今日は子供達の、感性豊かなおしゃべりの紹介。まずはかおりちゃん。粘土で宝石箱を作ったかおりちゃんは、ガラスのかけらをそこに詰め、うっとりと眺めながら、「こんなきれいな宝石を見ていると、心までキラキラしてくるみたい。」だって。
 続いてじゅんちゃん。うちの猫(にゃんこぶう)に、もうすぐ赤ちゃんが生まれる話をすると、「ねえ、ねえ、お父さんがいいって言ったら、もらってもいい!?」と、身を乗り出して聞いてくる。「いいよ。たぶん、5、6匹は生まれるから、1番気に入ったのをあげるよ。」と言うと、「じゃあ、ぼく金のがいい!」(笑)そんな猫はいないと言うと、「じゃあ、派手なの!1番派手なやつがいい!!」うーん、いかにもじゅんちゃん。

 制作の方も、ゆうすけ君の勇者の盾や、ちかちゃんの、段ボールにアルミホイルの団子をくっつけた前衛的な作品など、ユニークなものが生まれた。


 先週、下書きをした絵に今日は絵の具で着色した。使用する絵の具は赤、青、黄の三原色プラス白に限定した。「だって、肌色がないよ。」とたけちゃん。「混ぜて作ればいいんだよ。」と言うと、まるで化学実験でもするみたいに、慎重に少しづつ色を混ぜていく。上手く肌色ができると「本当だ!肌色になった!」と、とても嬉しそうな様子。「でも、黒がないと髪の毛は描けないよね。」と言うので、「黒は出来ないけど、髪の毛っぽい色ならこの3色で作れるよ。」と言うと、ビックリしていた。でも工夫しながら、渋くていい髪の毛の色を作りあげた。
 他のみんなも色作りが面白いらしく、複雑な色を作っては、自慢しあっていた。

 終わってから、しのぶ君のリクエストでみんなで小麦粉粘土づくりになるが、幼稚園の子に負けない熱中ぶり。さすがに小学生、こねるのは上手で手際がいいが、その後に作るモノはおだんごばかりで、幼稚園の子と大差ないところがおもしろい。


 今日は看板を見て通りがかりのひろや君(小1)とお母さんが飛び入り参加。来週から火曜クラスの新メンバーとして加わることになった。

 お絵かきの後、みきちゃんは発砲スチロールのトレーを使い、素敵な屋根付きのヨットを作る。粘土で動物たちを作って乗せれば、かわいい動物ヨットの出来上がり。一方、1年生の女の子たちも発砲スチロールトレーを使いそれぞれの工夫を凝らしたかわいい作品を作った。例えばさやかちゃんは飛んでる様子の鳥を粘土で作り、爪楊枝でさして空を飛んでるところを表現した。
りゅうじ君は先週のポケモンセンターの続き、こうへい君も今日は参加。しおりちゃんとしょうは紙芝居づくり。


 今日のブナンは絵の具遊びその2。水で濡らした画用紙に3原色の中から好きな2色の絵の具を選び、にじませていくと、混じり合って微妙な色合いが生まれる。子供達は「わー!きれい!」と歓声あげながら色を置いていく。

 その後は絵の具に糊を混ぜ、サランラップの芯でのばして遊ぶ。絵の具に糊を混ぜることで粘着性が増し、絵の具の混じり方も、水を使ったときとはまた全然違うものになり、こちらも子供達は大喜び。エルンストの絵のような不思議なマチエールが生まれた。

 今日は2種類の偶然が生む美しさを体験してもらったが、上手に形をとらなくても、美を生み出せる体験は子供たちの心に何かを残してくれるだろう。


 今日のブナンも小麦粉粘土作り。ほっぺやおでこに小麦粉をつけながら、みんな一生懸命コネコネ。ゆきちゃんが「足でこねてもいい?」と言うので「いいよ。」というとみんな一斉に裸足になり、踏み踏みしだした。感触が気持ちいいらしく、「お餅みたいだね。」「気持ちいいね。」とみんなごきげん。お弁当づくりも、みつきちゃんのミートボールだらけのお弁当など、かわいくて個性的なお弁当ができた。

 アトリエの金クラスでは、小山田くんがユニークなお米カードを見せてくれた。(写真)学校でお米の勉強をしたのをもとに、作ったそうである。全部で15枚もあるのだ。


 今日は男の子たちの間でお面作りがブームだった。じゅんちゃんは出来上がると「かっこいく出来たからこれつけて外で遊ぼう!」とお面を付けたまま元気よく外に飛び出していった。「うそだろー!恥ずかしいぞ。」と言ってたくせに、結局みんな、仕上がると嬉しそうに付けたまま外に出ていった。じゅんちゃんは、これからは、アトリエの度にお面を一つづつ作るそうである。


 アトリエは4時開始なのに、3時半前にやって来た3年生のたけちゃん。何を作るでもなく、発砲スチロールをスチロールカッターで細かく刻んでいく。何気なく「たけちゃん、図工好き?」と聞けば「嫌い。」と答える。「じゃあ、なんでこの教室に入ったの?」と聞けば、「絵がヘタクソだから上手くなるように。」

 アトリエfunには、作ることが大好きな子と反対に嫌いな子が入ってくる。一度苦手意識を持ってしまうと、それをくつがえすのは難しい。でも、そんなたけちゃんも、割り箸鉄砲や弓矢は夢中になって作る。今日も絵を描いた後、外に出てしのぶ君と、削ったバブをフィルムケースに詰めてロケット作りに熱くなっていた。本当は作る楽しさを知っているんだと思う。ゆっくりでいいから、もっともっとたくさんのモノが創れることを知って欲しい。


 今日は自由画を描いた後、粘土遊びをする。めぐちゃん、ゆみちゃん、しょうは茶色の粘土で小さなパンをたくさん作る。フランスパン、クロワッサン、デニッシュ、かわいい篭に入った試食用のパンまで作って、かわいいパン屋さん誕生。
 りゅうじ君は板の上に粘土でポケモンセンターを作る。たくさんポケモンも作って、うれしそうに持ち帰った。ポケモンの餌にとパン屋さんのパンまで、分けてもらって帰っていった。


 今日のブナンは小麦粉粘土作り。洗面器に小麦粉を入れると、もうそれだけで子供達は大喜び。洗面器の中は小さな砂場状態。山をつくったりして遊び出すので、たちまち教室中に白い粉が舞う。そこにちょっこと食紅を入れて、水を加えると、子供達はきゃーきゃー言いながらコネ始める。最初は手がべたべたになるとおっかなびっくりだった子も、こねるうちに手触りの良い、きれいな小麦粉粘土ができてくるので、最後は夢中になってこねていた。
 粘土が出来ると、みんなで、お団子とか、きゅうりとかを作って、透明パックに詰めお弁当を作った。

 終了後、すっかり粉だらけになってしまった教室を、しんちゃん、しりゅう君が雑巾掛けまで手伝ってくれた。ありがたいんだけど、雑巾が絞れてなくて、今度は教室中、水びたし・・・。でも、すごーくうれしかった!


 昨日のアートセラピーは都合により今日に振り替えになった。まず2人1組になり、お互いの手を観察しあい、気付いたことを相手に告げる。「優しいけど、強そうな手」「手のひらはなんか動物っぽい(生命力に溢れてるってことらしい)、手の甲は人間っぽい(知性が感じられるってことかな?)。」いろんな言葉がでるが、なんだか、その子の人柄を表すような言葉が聞こえてくるのでおもしろい。次は自分の手を観察して、自分の手が好きなこと、してくれることなど、自分の手について様々に思いを巡らせる。そして「わたしの手は・・・」に続く文を思いつく限り書いていく。それから自分の手を、イメージの色、模様で絵に表した。

 私の手はフワフワしたものが好き。私の手はイメージを形にするのが好き。わたしの手は優しそう。私の手は笛になる。私の手は水が好き。私の手は夢中になるとやめられない。


 今日はみんなお絵かきをする。佐藤くんはクレヨンでぐちゃぐちゃといたずらがきのような絵を次々に描き「頭がごちゃごちゃ」「目玉がグルグル」といったタイトルを付けていく。タイトルがつくと、ちょっとした抽象画のようにも見えるから不思議。一方、太田くんはかわいい猿の絵を描き、「なおのことを描いた。」と言う。「なおはもうちょっと、細っこいよ。」と言うと、「太ったなお君」とタイトルを付けた。斉藤君は「合成生物を描いてしまった!」というので、見てみたら、普通の人物画が描いてある。どこが合成生物なんだ?と思ったら「眼鏡があきひろ君、鼻がしげちゃん、口が佐藤君、輪郭がなお君」なんだそうである。

 その後みんなで、カードに佐藤君の似顔絵を、誰にも見せずにこっそり描いて、集めてから一斉に公開。どの佐藤くんを誰が描いたかあってこをする「誰が描いたか佐藤君」ゲームをした。


  

 明日ブナンは遠足のため今日に振り替えになった。年少のゆうたろう君は初めての絵の具に大喜び。描くよりも混ぜることに熱中。パレットがわりの卵パックに、てんこ盛りに絵の具を出して混ぜ混ぜ。できあがったグレーの絵の具で手形を押して遊んだ。(写真)他の子は大きな紙にそれぞれの家、道、車、海、公園などを描き、みんなの街が出来上がった。

 アトリエの木曜クラスは今日もそれぞれの制作に熱中。じゅんちゃんは「リニアモーターカー」が作りたいと、磁石を使ってなにやら始める。「そんなものが出来たら、科学者になれるよ。」とお兄ちゃんのゆうすけ君。そのくせ最後はじゅんちゃんよりも熱くなって、試行錯誤を続けていた。帰りがけにも「出来ないと思うけど、でも来週もがんばるぞ。」と言っていた。


 今日は先週の粘土作品の色塗りをした後、ゆうちゃんは「動物の学校を作る」と、段ボールを段ボールカッターで、ギコギコ。金銀、光り物大好きなしのぶくんは、金の絵の具でお絵かき。たけちゃんもそれにお付き合い。
 他は昨日の火曜クラスの作品を見て、粘土貼り絵を始める。いつもすぐに脱走して、外で遊び始めるこう君も、カラー粘土を混ぜ合わせ、色々な色を作るのがおもしろいらしく、「おっ!こんな色ができた!じゃあ、これとこれ混ぜるとどうかな?」なんてにぎやかにおしゃべりしながら、仕上がるまで、席を立たずに作っていた。けんじ君は今日も、かぼちゃとせんぬきという意表をつく組み合わせの作品を作り、そのユニークな個性を余すところなく発揮してくれた。

 また、暖かくなってきたせいか、一時期収まっていた穴掘りブームが復活。庭は穴だらけになる。


 先週作った粘土の貼り絵の作品に、額を作った。写真はさやかちゃん(小1)の作品。片段ボールを輪にしてその中にたっぷりのボンドと、山盛りのビーズが入っている。

 額作りが終わると、みんなで紙芝居作りが始まった。このクラスの子たちは、私のことを「有泉先生は、ありいずみだから、ありだ!ありちゃんだ。」といつも言うのだが、みきちゃんは、「ありのぼうけん」というかわいい蟻が主人公の紙芝居を作る。ゆみちゃんはめぐちゃんが主人公の紙芝居と、みんな教室の子が出てくる紙芝居になった。 


 今日のブナンは絵の具遊び。のびのび描いてもらいたかったので、大きなロール紙を用意した。気が付けばまなぶ君が、自分の足にまるで絵の具の靴下をはいてるみたいに色を塗っていた。それがきっかけで、男の子たちはみんな手のひらや足の裏に絵の具を塗りたくり、手形、足形をつけて遊びだす。女の子たちも負けじと筆を投げ捨て指でお絵かきを始めた。 

床の上にも足形がついたり、あちこちに絵の具の水たまりができたりしたけど、べたべた、どろどろみんな楽しそうだった。


 今日のブナンも粘土でスタンプ遊びをする。金曜のクラスは今年度から入ってきた子が多く、まだまだ粘土の扱いもぎこちない。スタンプを押して遊ぶ以前に、おだんごを作るのもたどたどしい。スタンプを押すのも、力の加減が分からず、穴があいてしまったり薄すぎたり、でもみんな楽しそうに、持ってきたブロックやセンタクバサミを粘土に押しつけて遊んでいた。

 アトリエの金クラスは、先週の続きをした後に模型飛行機作り。さすが高学年の男の子たち、説明書を見ながら自分たちだけで作り上げた。作り終わると外に出て、早速とばしっこが始まる。(写真)


 アトリエfunは、自由制作が中心だが、何を作ったらいいのか、悩んで終わってしまう子もいるので、一応その日にやることは考えておくことにしている。クラスごとに年齢層や興味が向いてるものが違うので、私の気分もプラスして、その日ごとに課題を決めている。(つまり計画性ゼロってことなんだけど・・・)でも、もちろんやりたいことがある場合はそちらを優先している。木曜クラスはここのところ、それぞれがしっかりと作りたいものを持っていて、私の用意した課題は使わずじまいの日が多い。

 今日も最初にやってきたいおりちゃんが「私やりたいことがあるの!」とはりきって始めたのは、学校の工作で作ったという「固まるマジック」。それは垂らしたボンドの中にビーズを埋め込み絵の具などで着色して乾かすというもの。続いてやってきたりょう君、かおりちゃんも、「学校でやった!」と大喜びで始める。
 こうし君は「たぶん、こうやればできるはずだ・・。」とブツブツ言いながら、曲がるストローに新聞紙を巻いたのを芯にして、粘土で恐竜を作り出す。ちかちゃん、まなちゃんはお絵描き。じゅんちゃん、のぼる君は粘土で箱庭作り。そこにりょう君も途中から参加。いおりちゃん、かおりちゃんは「固まるマジック」を作り終わると、ドールハウスのティーセットのようなかわいい小物を粘土で作る。あおいちゃんも一緒に小物作り。ゆうすけ君は磁石を使って厚紙の上に針金で迷路を作り、底面に磁石を付けた粘土の電車を、厚紙の下から他の磁石を使って走らせる、というものを作っていた。


 今日は粘土で卵から何かが生まれて来るところを作った。猫の卵、うさぎのたまごなどおもしろい卵が生まれたが、中でも傑作だったのが、けんじ君(小3)の「たまちゃんの卵」(写真)この卵は羽が付いていて空を飛ぶこともできるし、車輪が付いていて走ることもできるそうだ。そして、卵の中には、ちびっこたまちゃんがぎっしりと詰まっている。最後に丸く囲いを作り、パンを乗せたお皿を置いた。パンは餌で、囲いの中でたまちゃんを飼うのだそうだ。(笑)

 ところで、以前割り箸鉄砲の作り方をこのクラスで教えてくれたうちの息子のなお(小6)は、それから水クラスの男の子たちに「割り箸兄ちゃん」と呼ばれているが、今日は自分で作った弓矢を持ってアトリエに顔をのぞかせた。そのせいで自由制作時間はみんなで弓矢づくりになる。発砲スチロールで的まで作り、みんなで弓矢で竹串の矢を熱くなって飛ばしていた。「割り箸兄ちゃん」は今日をもって「竹串兄ちゃん」に改名されたそうである。


 今日はカラー粘土で厚紙に貼り絵をする。4年生のみきちゃんが、魚が池から飛び出して空を飛んでる幻想的な作品を作ると、1年生の女の子たちがみんな真似をして、空飛ぶ魚が大流行。

 終了後の自由制作タイムに、ゆみちゃんは学校から採ってきたというさやつきの小さなお豆を大事そうに見せてくれた。そして、お豆を入れる蓋つきのかわいい器を粘土で作った。私も子供の頃、こういうのを見つけるとうれしかったな・・・。


 今日は粘土遊び。前半は自由に遊び、後半はスタンプ遊びをする。丸めた粘土をぺったんこに潰してから、マジックの蓋や割り箸を粘土に押しつけ、模様を付けていく。真ん中に中心をとり、その回りを丸く囲むように模様を付けていくと、レース編みのような美しい模様ができる。

 スタンプにするものは、各自持ってきてもらったのだが、いつも、意外なものを持ってきてくれるまさのり君は、今日もプラレールの線路を持ってきた。平らに伸ばした粘土に押しつけると線路の跡が・・・。しんちゃんは大喜びで、その上に粘土で作った電車を走らせていた。


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