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埋もれた歴史を掘る

勅使河原彰編



 一応出版社なのに、めったに本が出ない白鳥舎の第2冊です。
 今度は、これまでにないタイプの考古学の入門書を刊行しました。

 今では、新しい発掘の成果が全国ネットのTVで紹介されるなど、考古学にたいしての関心は非常に高いといえますが、少し前までは、発掘現場にて「どんな化石が出てくるんですか」などともの珍しげに聞かれたほど(先輩から聞いた実話)、考古学は一般ウケしない学問だったのです。このあたりのエピソードについては、いろいろ本も出ているのでお読みいただきたいと思いますが、今や状況は一変。先のTVもそうですが、カルチャースクールにも、著名な遺跡の現場説明会にも人が殺到していました。
 もちろん、考古学関連の書籍も多数出版されています。書店の歴史コーナーから独立しているところも多いでしょう。しかしながら、研究論文は別にして、一般的な
入門書には、満足できるものがあまりなかったといえるのではないでしょうか。
 この本は、勅使河原先生をはじめとする5名の執筆陣が、新しい入門書づくりを目標に執筆された、これまでにないタイプの入門書です。考古学で重要な「
学史」からはじまって、実際の発掘作業のながれ、遺物の見方や扱い方などなど考古学のすべてについて、全ページ図版・イラスト入り(なんと二色刷)でわかりやすく紹介しています。
 とくに、イラストは、あの「縄文イラストレーター」
さかいひろこ先生が担当されました。本当は、この本がデビュー作だったのですが、初期の作品を収めたものとして貴重といえるでしょう(笑)。さかい先生のページ「縄文漫遊記」にも、そのあたりのことが紹介されています。イラスト満載で面白いですよ。
 
ともあれ、考古学のことをもっと良く知りたいと思われる方は、是非読んでみてください。ますます考古学が好きになることでしょう。
        (1999年12月刊 B5版 216ページ 3400円+税)

埋もれた歴史 <主要目次>
I 考古学を学ぶ
II 発掘の歴史
III 遺跡を掘る
IV 埋もれた世界
V 成果をみんなのものに

<執筆者>
勅使河原(トトロのふるさと財団
        常務理事)
大竹憲昭(長野県埋蔵文化財センター
      調査研究員)
黒沢 浩(明治大学考古学博物館
      学芸員)
中村哲也(美浦村教育委員会学芸員)
松木武彦(岡山大学文学部助教授)
さかいひろこ(イラストレーター)


本文見本(サムネールをクリックすると、拡大画像を表示します)
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